夜、なかなか寝付けない、途中で目が覚めてしまう、熟睡感が得られない。不眠の悩みは多様ですが、その原因は心の問題だけでなく、身体的な病気が隠れている場合もあります。もし心当たりがないのに眠れない状態が続くようであれば、一度医療機関で身体のチェックを受けてみる価値は十分にあります。身体の不調が睡眠の質を低下させているケースは少なくなく、適切な治療を受けることで、不眠が劇的に改善することもあります。例えば、甲状腺機能亢進症は、不眠の原因となることがあります。甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、代謝が活発になり、心拍数の増加や発汗、体のほてりといった症状が現れます。これらの症状は、寝付きを悪くしたり、夜中に何度も目を覚まさせたりする原因となります。甲状腺機能亢進症は、血液検査で診断され、薬によってホルモンバランスを整えることで、不眠も改善に向かいます。もし、動悸や手の震え、体重減少など、不眠以外の症状も伴う場合は、内分泌内科を受診してみると良いでしょう。また、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患も、不眠を引き起こすことがあります。夜間に咳が出たり、息苦しさを感じたりすると、それが原因で眠りが中断されてしまいます。特に、横になると症状が悪化する場合もあり、睡眠の質が著しく低下することがあります。これらの疾患を持つ方は、呼吸器内科で適切な治療を受けることで、夜間の症状が緩和され、安眠できるようになります。吸入薬の使用や、場合によっては酸素療法なども検討されます。さらに、関節リウマチや線維筋痛症など、慢性的な痛みを伴う病気も不眠の原因となります。痛みが続くと、体がリラックスできず、寝付きが悪くなったり、痛みで目が覚めてしまったりすることがよくあります。このような場合は、整形外科やリウマチ科、ペインクリニックなどで痛みのコントロールを行うことが重要です。痛みを和らげる薬や、物理療法、神経ブロックなど、様々な治療法が検討され、痛みが軽減すれば、それに伴って睡眠の質も向上することが期待できます。頻尿も、夜中に何度もトイレに起きなければならないため、不眠の原因となります。特に、男性の場合は前立腺肥大症、女性の場合は膀胱炎や過活動膀胱などが考えられます。
不眠の原因を探る!身体的な病気が関係している可能性