数ヶ月前から、お風呂に入るたびに排水口に溜まる自分の髪の毛の量に愕然とするようになりました。鏡を見ると、分け目が以前よりも目立っているような気がして、外出する際も人の視線が頭頂部に集中しているのではないかと被害妄想に陥る日々が続きました。ネットで検索すればするほど、怪しげなサプリメントや高額なヘアケア商品ばかりが広告に現れ、どれを信じて良いのか分からず、私は精神的に追い詰められていました。そんな時、友人から「とりあえず近所の皮膚科で診てもらえば」と軽い調子でアドバイスをもらい、私は重い腰を上げて病院へ向かうことにしました。産婦人科や精神科へ行くような緊張感を持って診察室に入りましたが、先生は非常に冷静に私の頭皮をチェックしてくれました。結果として、私の抜け毛は極度のストレスと鉄分不足による一時的なものだと判明しました。医師は私の生活リズムや食事内容を丁寧に聞き取ってくれ、育毛剤よりもまずはバランスの良い食事と十分な睡眠、そして処方された鉄剤を服用することを勧めてくれました。病院へ行く前は、何か取り返しのつかない恐ろしい病気ではないか、あるいは一生髪が生えてこないのではないかと極端な不安に支配されていましたが、診断名がつき、具体的な対処法を提示されたことで、胸のつかえがスッと取れるのを感じました。自分一人で抱え込んでいる時は、悩みそのものが巨大な怪物のように見えてしまいますが、医療という客観的な視点を入れることで、それは単なる身体の不調として対処可能な問題に変わります。もし今、かつての私のように抜け毛に怯えている人がいるならば、まずは近所の病院を予約してみてほしいと心から伝えたいです。