数年前の夏、私は一歩踏み出すごとに足の裏に針が刺さるような激痛を覚えるようになりました。最初は靴の中に小さな石でも入っているのかと思いましたが、確認しても何もありません。よく見ると、足の指の付け根あたりに直径五ミリほどの、妙に白っぽくて固い部分ができていました。これが私と魚の目との長い戦いの始まりでした。最初は市販の絆創膏タイプの薬を使って自分で治そうと試みました。数日間貼り続けると皮膚がふやけて白くなり、表面を削り取ることはできましたが、数週間もすればまた同じ場所に固い芯が復活してしまいます。自分で爪切りを使って深く掘り下げようとしたこともありましたが、痛みが増すだけで根本的な解決には至りませんでした。歩くのが苦痛になると外出も億劫になり、次第に気持ちまで塞ぎ込んでいきました。そんな時、知人に勧められてフットケアの専門外来を訪ねることにしました。医師は私の足を一目見て、これは芯がかなり深くなっている魚の目だと診断しました。治療は驚くほどスムーズで、専用の器具を使って痛みもなく芯をきれいに除去してもらいました。さらに驚いたのは、その後のアドバイスです。私が愛用していたパンプスは幅が狭く、常に足の裏の同じ場所に過度な荷重がかかっていたことが判明したのです。先生は、靴の中に敷くインソールの調整と、足の指をしっかり使って歩くためのトレーニングを教えてくれました。それからというもの、私は靴選びを根本から見直し、足の裏の保湿も欠かさないようにしました。今ではあの突き刺さるような痛みは全くありません。自分の身体の悲鳴を無視せず、プロの力を借りて根本的な原因を解決することの大切さを、身をもって実感した出来事でした。