夜中に何度も目が覚めてしまい、朝までぐっすり眠れない。そんな悩みを抱えている方は少なくありません。一度目が覚めてしまうと、なかなか寝付けず、朝を迎える頃には疲労感が残っている。これは、睡眠の質が低下している証拠かもしれません。夜中の目覚めが頻繁に起こる場合、単なる一時的なものではなく、何らかの身体的、あるいは精神的な原因が潜んでいる可能性があります。適切な対処法を見つけるためには、まずその原因を突き止めることが重要です。夜中の目覚めの原因として、最も一般的なものの一つに「加齢」が挙げられます。年齢を重ねると、睡眠の構造が変化し、深い眠りの時間が短くなり、眠りが浅くなる傾向があります。そのため、ちょっとした物音や光にも反応して目が覚めやすくなります。しかし、加齢だけが原因とは限りません。他にも、睡眠時無呼吸症候群や、むずむず脚症候群といった睡眠障害が夜中の目覚めを引き起こすことがあります。これらの症状は、専門医による診断と治療が必要です。例えば、睡眠時無呼吸症候群の場合、CPAP(シーパップ)療法という、寝ている間に特殊なマスクを装着して気道に空気を送り込む治療法が有効です。また、生活習慣の乱れも夜中の目覚めに大きく影響します。就寝前のスマートフォンの使用、カフェインやアルコールの過剰摂取、不規則な睡眠時間などは、睡眠の質を低下させ、夜中の目覚めを誘発する可能性があります。特に、就寝前のアルコール摂取は、一時的に眠気を誘う効果があるものの、睡眠の途中で覚醒を促し、結果的に睡眠の質を悪化させることが知られています。そのため、質の良い睡眠を得るためには、就寝前のアルコールは控えるべきです。さらに、ストレスや不安、うつ病といった精神的な問題も、夜中の目覚めと深く関係しています。心が不安定な状態では、脳が興奮しやすくなり、眠りが浅くなったり、途中で目が覚めたりしやすくなります。このような場合は、心療内科や精神科の専門医に相談し、適切なカウンセリングや薬物療法を受けることが重要です。医師は、患者さんの心の状態を詳しく聞き取り、必要に応じて薬を処方したり、ストレスマネジメントの方法をアドバイスしたりすることで、心の状態を安定させ、睡眠の改善を目指します。
夜中の目覚めを減らすために!専門医に聞く対処法