ここ数ヶ月というもの、私の体には鉛のような重だるさがまとわりついていました。夜はしっかりと眠っているはずなのに、朝の目覚めはすっきりせず、日中の仕事にも集中できない。週末に休息をとっても疲労感は一向に抜けませんでした。最初は年齢のせいか、あるいは夏の疲れだろうと高を括っていましたが、食欲まで落ちてきたことで、さすがにこれは普通ではないと不安が募り始めました。意を決して病院へ行こうと考えたものの、次に立ちはだかったのが「何科を受診すべきか」という問題です。風邪のように咳や熱があるわけではない、この漠然とした不調をどう説明すればいいのか。とりあえず内科か、とも思いましたが、もっと的確な答えが欲しくて、スマートフォンの検索窓に「だるさ、食欲不振、疲れが取れない、何科」と打ち込んでみました。検索結果には、自律神経の乱れや甲状腺の病気などと並んで、「肝機能の低下」という言葉が何度も現れました。そういえば、最近は付き合いでの飲酒が増えていたな、と心当たりがありました。さらに情報を集めていくと、肝臓の病気は消化器内科や肝臓内科が専門領域だと知りました。どうせ診てもらうなら、最初から専門の先生に診てもらった方が原因究明への近道かもしれない。そう直感した私は、自宅から通える範囲で「肝臓専門医」が在籍する消化器内科クリニックを探し出し、すぐに予約を入れたのです。クリニックでは、私のまとまりのない話をじっくりと聞いてくださり、その日のうちに血液検査と腹部エコー検査を実施しました。結果、私の肝臓には脂肪がかなり蓄積しており、「非アルコール性脂肪肝」という状態であることが判明しました。あの時、ただの内科ではなく専門医を選んだことが、迅速な診断と生活改善への具体的な一歩に繋がり、今では心から正しい選択だったと感じています。
だるさが続いて病院へ。私が肝臓専門医を選んだ理由